2020年12月18日

チェンソー修理



先日スウェーデントーチを作り終えるか終えないかというタイミングで
チェンソーが故障してしまいました



故障といっても使えるのですが、グリップを握らないとトリガーが引けない構造部分で、トリガー引き放題になってしまいました。



グリップを握っていない時
トリガーが当たって引けません



グリップを握った時
溝に沿ってトリガーを引けます

たったこれだけの機能なのですが、安全に関わる部分ですから…

どこかに引っかかってのことでしたら、こじたり叩いたりする昭和な動作で直ることもありますが、グリスアップもしようと思いバラして正解、バネが外れて食い込んでいました。



これで安心です。  

Posted by 電脳工房 at 18:00Comments(0)雑記帳

2020年12月15日

スウェーデントーチ作り



寒い朝のスタートは、プレーナーを使っての作業でした。



防塵マスクを装着



防刃グローブも装着

ショーワグローブ S-TEX581は、ステンレスワイヤー糸とアラミド繊維(ケブラーR)を組み合わせ、しなやかなのに驚くほどの性能を発揮します。

スパっと切れるカッターナイフで切り付けても、全くといって良いほど傷が付きません。
※繊維ですからアイスピックのような細く尖った物を刺すような動作は苦手です。

滑り止めのグリップも調子よく、薪割の時にも重宝ししています。



スウェーデントーチはしばしば作りますが、玉切りした物から適当に選び、切れ目を入れるだけということが多く、水平が取れていなくても地面へ立てる時に調整してしまいます。

ところが、今回のリクエストは直径22cmくらいで、しばらくの間室内でテーブル的に使いたいというご希望。さて、困りました…

ハナからスウェーデントーチにしようと思い玉切りすることなど滅多に無く、新たに材を調達しようと思うと、そういう時に限って太い材ばかり集まるというのは世の常です。十分時間をいただきましたが、結局これはという物が見つからず、手持ちの材から良さそうな物を選りだして作ることにしました。

そんな訳で、先ずはチェンソーでガタガタになった切り口を整えたという訳です。
上は十字の切れ込みが入るので、逆さにして使うことを想定し、念のため下部分も整えておきました。



自然の物なので色々付いていますし樹皮も劣化しています



金属ブラシで縦に横にひたすら擦って一皮剥きました。



チェンソーで十字にスリットを入れて完成



自撮りしている余裕が無いので、この材を切り出した時の現場画像から。
チェンソーで作業する際は、必ず防護服で身を固めます。



エアブローしてクズを落とし、明日の引き渡しにどうにか間に合いました。
気に入っていただけると嬉しいな…

着ていた服が木のいい香りを放っています
亡くなった義父は腕が良い棟梁だったのですが、きっと家に帰るとお父さんっ子だった妻が、お父さんの香りがする~とすり寄ってくることでしょう。  

Posted by 電脳工房 at 18:00Comments(0)雑記帳

2020年12月09日

失敗のないステッカーの貼り方

毎年暮れ・正月感が薄れている感がありますが、今年は店舗に手を加える方が多いようで、電脳工房のカッティング部門も少し慌ただしくなっています。

営業時間の変更
古いステッカーの刷新
掲示物の追加
などなど、様々需要がありますが、今日はその貼り方のコツを説明します。

見本にしているのはカッティングタイプのステッカーですが、ベタ面のステッカーでもコツは一緒です。



(1) 兎にも角にも先ずはクリーニング。汚れをしっかり落としてください。

掲示物を剥がした時に残った両面テープやセロテープの接着剤残りの除去
イソプロピルアルコールなどの洗浄用アルコールを塗り、少し時間を置いてからこそぎ落とし、最後に拭き上げます。
一度で除去できない時は、この作業を何度か繰り返してください。
アルコールを入れられる霧吹きがあれば、広い面積へ万遍なく吹けるのでロスが少ないです。このご時世ですから手指消毒のエタノールと混同しないようお気をつけください。※イソプロピルアルコールも毒性は比較的低い方で、医療器具の消毒などにも使われています。
・接着剤の層が厚い時は、ティッシュペーパーなどを貼りつけ、その上から吹いてしばらく時間を置くと、流れ落ちずにしっかり効果を発揮します。

(2) クリーニングが終わったら、マスキングテープで位置決め(仮止め)してください。



(3) ここが肝心! 位置が決まったら、一辺をマスキングテープで真っ直ぐ止めてください。歪んでいたりいきなり貼ったりすると、しわ寄せでとこかしらシワが出てしまいます。

貼付する際はスキージーへフェルトを貼った物が有ると万全ですが、無ければ使わなくなったカードなど、コシと適度なしなりがある素材+和手拭いのような目が細かい布(凹凸が出来るだけ少ない物)の組み合わせなどで代用することもできます。

今回はカッティングタイプなので接着面が少なく、サイズも小さいので指先で圧着させました。



(4) ベースのペーパーを剥がし、マスキングテープを丁番のように使ってピンと張り、その一辺から空気を押し出すようにして徐々に貼っていきます。



(5) 張り始めが歪んでいると、この辺りでシワが出てしまいますが、一辺をきちんと決めていると問題なく作業が進められます。



(6) 寒い日など初期接着力が弱い時は、この状態で少し時間を置くと、母材へしっかりくっついて転写紙が剥がしやすくなります。



(7) 転写紙を慎重に剥がしてください。
時間を置いてもフィルムが転写紙に付いてきてしまう時は、ヒートガンやドライヤーで少し温めて接着剤を柔らかくし、冷めてから剥がしてみてください。



(8) 圧着が甘いかな?という時は、最初に剥がしたベースのペーパーを当て、再度圧着してください。



(9) 完成です。
一般的な両面テープ等と一緒で、時間経過とともに接着力が強まりますので、夏場は丸一日、冬場は三日以上ストレスを与えないようにしてください。
止むを得ず貼付面を拭く際は、擦り拭きではなく当て拭きをするようにしてください。




(10) きちんと施工すると、細い線や細かい文字もしっかりくっつき、洗車機へかけてもビクともしません。
ガリガリに凍った窓をスクレーパーで擦ったり、氷が付着したワイパーでガリガリやると、流石に剥がれることがありますけれど、普通にワイパーを使う分には擦り傷が出来る程度です。

細く尖ったパーツが、ワイパーへ刺さる方向で貼られていると、先端が剥がれてくる場合があります。
放っておくとそれを突破口に剥がれる一方ですので、出来るだけ早い段階で剥がれた部分を切り取ってしまってください。その際、少し丸みをつけるようにして切ると、なお一層剥がれ難くなります。

以上、「ドライ法」という貼り方ですが、面積が広い物は貼付前に界面活性剤(無い時は界面活性剤を含む家庭用台所洗剤で代用可)を混ぜた水を霧吹きで拭く「ウエット法」で貼ることがあります。
※界面活性剤の入れ過ぎ注意ですが、特にガラスやステンレス鏡面は接着し難いので、最小限に留めてください。  

Posted by 電脳工房 at 10:14Comments(0)カッティング