2021年01月23日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (11) ガス給湯器

松本エリアは、LP(プロパン)ガスと都市ガスが混在している地域で、電脳工房と私の自宅は何れもLPガスです。

都市ガスよりお高めなので、家計的には面白くないのですが、イザという時には使える可能性がより高いので、防災という点では心強く、保険代だと思えば少しは気が治まります。

以前はボンベにレギュレーターが直結されていたのですが、現在は保安ガスメーターになり左右タンクの切り替えや以上検出など、様々な機能が追加され、液晶にその様子が表示されています。

何も気にせずに居たのですが、そういえば電力はどうやって供給しているのだろうと思い調べたら、現行モデルのSYMT1-YL・ZLは3Vのリチウム電池で稼働しているようですから、異常を検出し停止していても、停電とは無縁に復帰ボタンを押すだけで使えるようです。

万が一の時、一番アテにしたいのは給湯です。

煮炊きはカセットコンロをはじめ、様々な代替手段があり、イザとなったら炭火や焚き火という手も有りますが、お湯を沸かすのは思いのほかパワーが必要で、それがお風呂一杯となるととても大変です。

アウトドア倶楽部natureでは、そんなシーンも想定し、レクも兼ねてドラム缶風呂にも挑戦し、信州焚火会でも今年はテントサウナと併せてやってみようかという声が上がっていますが、手段は一つでも多く確保しておきたいです。



床面積は小さく、高さがある昔ながらの浴槽です。
180L程度で実用満タンになります。

給湯機は5年ほど前に、一度も使われなかった灯油ボイラーを取っ払っい、ガス屋さんに入れ替えていただきました。



リモコンの電源ON

ただ点けているだけなのに130W前後消費しています。
妻に話したら以降、温水器の電源をこまめに消すようになりました。

ポータブル電源を繋げていると、こんな風に具体的な電力消費に触れることができるので、節電意識が高まっていくというオマケが付いてきます。



給湯
撮影時は167Wですが、チェックした間の最大は178Wでした。



お湯張りは概ね184Wをキープ

ポータブル電源での運用は、兎にも角にも小まめに電源OFF
これに尽きます

次回は280Wのソーラーパネルを使っての充電をレポートする予定です。

以降は
電動チェンソー
ディスクグラインダー
丸ノコ(大)(小)
ドリル
など、工具類に寄ったレポートをします。











  

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2021年01月22日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (10) ウォシュレット

2015年3月2日の5:35~10:06頃まで、長野県の広範囲で大規模停電がありました。

長野市・松本市・上田市・安曇野市など、県内約80万世帯のうち38万世帯が停電するという大騒ぎです。

信号や鉄道にまで影響が及びましたが、何しろ各家庭では朝の一番慌ただしい時間帯だったので大騒ぎでした。

パンが焼けない
お米が炊けない
ファンヒーターが使えない
トイレが使えない
井戸水を使っているお宅では水すら使えない
どれだけ電気に依存しているのか痛感する出来事となりました。

脱ガソリンの動きから、電気自動車やハイブリッド化はどんどん進み、大きな蓄電池や発電機としての役割も果たすようになるでしょうし、TOYOTAのプリウスも7/1に全車種1500Wのアクセサリーコンセントを標準装備するとの発表がありました。
しかし、災害となればガソリンの確保も難しくなりますし、差し当たってはソーラー発電とそれを蓄電することが現実的で、大容量のポータブル電源は車中泊・キャンプ・イベント・屋外での施工だけでなく、イザというときに手軽&頼りになるパワーとして期待せざるを得ません。

そんな訳で、トイレも検証してみました。



自宅のトイレは先日交換したばかりです

自動で蓋が開くような物もあるようですが、極一般的なリーズナブルなモデルです。
ウォシュレットは購入してまだ5年ほどですので、今まで使っていた物を移植しました。

この構成ですと、停電しウォシュレットが使えなくなっても問題無いのですが、古くはオイルショック、最近ではコロナ騒動が起きて間もなく、デマが流れて市場から紙類が無くなったことが示すように、大規模な災害になった時にはトイレットペーパーの不足も深刻化するのが目に見えています。

それらの倹約だけでなく防疫の観点からも、ウォシュレットを使った方が間違いなく良いです。



使用時 50W前後



一度中断し使用&水の加温 360W前後



水の加温のみ 300W

便座のヒーターや水温は何れも中の設定です

この機種は温水になるのに15分程度かかるようです。
300Wで15分ですから実際に運用するような事があれば、温度は下げざるをえないかもしれません。

ところで、以前から気になっていたラップポンという商品があります。



トレッカーWT-4 176,000円(税込) ※機種を選ばなければ10万円弱~

常設するばらばコンポストトイレ(バイオトイレ)という方法もありますが、トイレが無い環境でのイベント、止水された冬のキャンプ場、上下水が整っていない場所でのキャンプ、キャンピングカーなど、一時的な設置や使用頻度が少ない環境では結構使い勝手が良いのではないかと…

定格75Wと記載されていて、ヒートシーラーやフィルム送りのモーターも使う割には、結構控えめな感じがしたのですが、何とモバイルバッテリーでも動作させることができるようです。ポータブル電源でしたら全く心配ありませんね。

紙が倹約できるウォシュレットをなんて切り口からレポートを始めたのに、結局紙は要るじゃないという話しなんですけれど、たぶん何時か購入するような気がしてならず、EB120を繋げてみたくて仕方ありません(笑)











  

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2021年01月21日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (9) ドライヤー2



ヘアードライヤー2つ目は、乾燥というよりセットする時に使っているそうです。

Panasonic クルクルドライヤー 700W(DRY:最大出力時)

現行モデルではないのか、同じデザイン・色が見つからなかったのですが、Panasonicのクルクルドライヤーは、共通して700Wのようです。



終始やや低めの620W台でした

700WでDRY(最大出力)ならば、先にテストした1200WモデルのLoモード(600W)でも大差ありませんから、乾燥という点では問題ないのでしょうね。

少し余裕がある数字ですが、DRY/SET/COLDを頻繁に行き来させている様子ですので、この位の数字だと安心していられます。

これまで
ヒートガン 石崎電機製作所 SURE プラジェット PJ-206A1は1000Wを超えるので2分以内
ヘアードライヤー IZUMI DR-RM73は600W時はOKだけれど1200W時はNG
という結果が出ています

何れもヒーターとモーターだけの単純な構造なので、もしかしたらトライアック万能調光器を使えば定格内に納め、連続稼働できかな?とふと思い接続してみました。

プラジェット PJ-206A1ではON/OFF時も1000Wを超えないよう調節したら、フルスペックではありませんが施工に足る十分な性能で稼働してくれました。

トライアック万能調光器 組立キット

トライアック万能調光器 完成品(組立代行)

普段、サンドブラスト用の集塵器の能力調整に使い、ドリルやディスクグラインダーの回転を落として使う時にも重宝しています。
あまり落としすぎてしまうと、トルク不足が生じて実用できないことがありますが、少し下げれば定格の1000W以内に納まるような時、これを使えば連続稼働させることが出来るようになります。

ちょっと小躍りしたくなるような気分です。

現在、定格7Aのパーツ構成なので公開は差し控えますが、定格15Aのパーツを使って製作した物を使い、改めてレポートします。











  

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2021年01月20日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (8) ドライヤー1



ヒートガン/スポットヒーター/ファンヒーター
これまでの検証でおおよそ見当は付くのですが、念のためヘアードライヤーもチェックしておきます。

普段でしたら温泉施設などへ備え付けられている物を使えば良いのですが、コロナ禍にあっては脱衣場での滞在時間は少しでも短縮したいですし、出来るだけ備品も触らずに済ませたいものです。

マイカーへ戻ってゆっくり乾燥できたらより安心ですね



IZUMI DR-RM73
dry+turbo時1200W/haircare時 600W



普段使っているMAXパワーは一瞬でエラー停止しました



haircareモードといっても600Wあり、風量ではなく温度を下げるモードなので、髪を乾かすという点では辛うじてストレスを感じずに済みます。

800~900W機ならば連続稼働させられそうなので、適したヘアードライヤーを探してみようと思ったのですが、MAX1200W(ターボモード)という表示ばかりで、切り替えがあってもLoモードで何Wなのか調べるのも一苦労です。

MAX1200W/Loモード600Wというのが標準的なスペックのようですから、Loモードに慣れるしか無さそうです。











  

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2021年01月19日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (7) ファンヒーター2



少し大きめの家庭用ファンヒーターが何事も無く使えたので、EB120に対する安心感は益々高くなりました。

期待を裏切らず、小型のファンヒーターも何事も無くクリアしました。



ダイニチ ブルーヒーター FHY-32TR7
室内温度6℃
設定温度19℃(上げても変わらず)

巡行運転時は0W表示(30W以下)です



心配したのは、コロナに比べるとプレヒートの時間が極端に短いので、消費電力も大きいかな?という点。

台所の足元暖房用に使っているのも、帰宅した妻が真っ先にここへ立つので、少しでも早く暖かくなればという思いからで、以前はアラジンを置いていたのですが、コロナと同様にプレヒートに時間が掛かったので入れ替えたんです。

心配を余所に、プレヒートは280W以下をキープしていました。

少し大きめのコロナ
プレヒート時間が短いダイニチ

何れも難無く稼働し、電力的には長時間稼働させられますので、十分実用できると言って良いでしょう。











  

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2021年01月18日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (6) ファンヒーター1



前回、スポットヒーターが使えたことで、ヒーター系は何でも使えるような気になっていますが、手元に有る数機種もきちんと検証してみます。



コロナ KCF-G4614BY
リーズナブルな小型モデルより少しパワーがある4.62kWの機種です

最大消費電力(点火時)650W/燃焼時消費電力23-24W



点火前のプレヒートは670W前後を示していました



点火動作時は40W前後



安定した頃には表示が0W(30W以下)を示していました

この時の室温は6℃程度
温度は22℃にセットしていましたが、点火直後はフルパワー状態で、温度を上げても消費電力は変わりませんでした。

ということで、少し大きめの家庭用ファンヒーターもクリアです。











  

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2021年01月17日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (5) スポットヒーター

「商売道具」のヒートガンが使えることが判り、EB120を購入した目的の半分は叶った感じがしています。

屋外コンセントから延長コードで取りまわす手間
カーディーラーさんでは、車自体を移動していただかなければならない時もあります。

コンセントが無い環境では、インバーターを使い車のエンジンを掛けっぱなしにしたり発電機を使用。
何れも騒音を気にしながらの作業です。

車の乗り入れすら出来ないこともあります。

電気屋さんや内装店まで様々な業種の方がひしめく現場では、コンセントの取り合いは当たり前。

そんなこんながこれ一台で解決してしまいました。



さて、寒い季節はヒートガンでは追い付かないことがあります。

そこで活躍してくれるのがスポットヒーターですが、事情はヒートガンと一緒です。



ヒートガンと異なり、「温度を上げる」部分は灯油なので消費電力はかなり減るはず。定格は30Wなので動き出せば問題無いのですが、ファン(モーター)が大きいので突入電流、それにプレヒート時のヒーター使用が重なるのが心配です。



スイッチオン!

予想に反して僅か60W



プレヒートが終わり点火しても60Wをキープ



やがて落ち着いて炎がブルーになっての巡行運転



この頃には50Wでの稼働になりました

プレヒートに使われているヒーターは、10W程度ということなのでしょうか。

このスポットヒーターは、タンクが10Lで1時間で1L消費します。
要するに無給油稼働10時間なのですが、1日の作業時間としては十分です。
EB120自体は半分も使っていない勘定になりますので、再度灯油を満タンにすれば、数字の上では丸一日使えることになります。

これは価千金

母材をしっかり温められるだけでなく、寒い現場でも一枚脱ぎ、身軽に作業できるようになります。











  

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2021年01月16日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (4) ヒートガン2

前回、1000Wのヒートガンが僅かに定格をオーバーしてしまい、2分しか稼働できないことが判ってトホホになりました。



石崎電機製作所
SURE プラジェット PJ-214A

それではと、少し大きく社内で塩ビ溶接などに使うことが多いのですが、OFF/送風/熱風Lo/温風Hiを切り替えることができ、更に温度調整もできる1020Wモデルを検証してみました。



送風は前モデル同様、30W以下なので0W表示です。



温風はLo/Hiが切り替えられるので、Loモードの最も低温にセット。



400Wを少し欠ける程度で稼働



次はLoモードの最も高温にセット




560W前後で稼働でき、温度もそこそこ高いので、実用できるようで一安心です。



それではと、Hiモードの最高温度、このヒートガンのMAXで稼働させたら…

定格1020Wですから当たり前といえば当たり前、1030W程度なので2分間しか稼働させることができません。



幸い、無段階で温度調整が出来るので、Hiモードでもこの位まで温度を落とすと、1000Wを少し切るくらいで連続稼働させることが出来ました。
使用感はMAXとさほど変わりません。

能力ギリギリまで調整できるので、ポータブル電源には最適なモデルといえます。











  

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2021年01月15日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (3) ヒートガン1



検証の一発目はヒートガン
「商売道具」ですからこれだけでも動いて欲しいです

石崎電機製作所
SURE プラジェット PJ-206A1

OFF/送風/熱風だけの1000Wモデルです



送風は30W以下なので表示は0Wのまま
全く問題ありませんが、送風で使うことはほとんどありません。



次は肝心な熱風です

残念… 1060W前後での稼働です

瞬間最大2000Wまで許容してくれるモデルですが、1000Wを超え1200W迄は2分間だけの稼働になります。
寒い季節、フィルムの初期接着力を高めるために温める程度のことは出来ますが、2分間では実用できるとは言い難いです。

それでは50Hzにしてみたらどうだろう!?

期待するもこちらも1060W程度、評価は△印となってしまいました。












  

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2021年01月14日

大容量ポータブル電源 EB120 EENOUR (2) 開封



商品が到着したときの印象は「でっかいな!」。

それもあり、開封してみると思いのほか小さくて安心しました。



代わって存在感を示したのがACアダプター
結構なボリュームがあります



同封されていたのはACアダプターのほか
USB Type-Cケーブル
ソーラー用ケーブル
非常にシンプルですが、これで十分事足りるというのは嬉しいです。



先ずはチャージ

…バッテリー異常を示すエラーが出てチャージできませんでした。



AC100へ手元の機器を接続し、しばらく稼働させたあとで再挑戦したら、無事チャージが始まりました。

公表通り概ね210Wです。

ある程度チャージが進み終盤になると、徐々に下がっていきます。
チャージを始めるとバックライトが点灯して1分後に消灯、必要に応じてメイン電源スイッチを押して再度点灯させるといった案配なのですがバックライトが消えるとほとんど何も見えません。
したがいまして、かいつまんでのチェックになりますが、120W→100W→80W→70W前後でチャージし、そこから先は緩慢(小刻み)に下がっていき最後は30W程度、じっくりチャージするという感じで凄く安心感がありました。

改善希望点(1)
メイン電源のスイッチを押すとディスプレイが表示され、0W表示になり完了を知るという感じなのですが、満充電になったら何かしら合図が欲しいです。 ex.パイロットランプを消灯するなど

改善希望点(2)
ACアダプターはコンセントへ差し込んだ段階からファンが回ります。
少なからず煩いので、チャージしていない時にはファンを停止して欲しいですし、そうすればチャージ完了も容易に判ります。

とりあえず、80Wまで落ちて暫くすると、本体のファンが停止するので、それが目安になりますし、概ねチャージも終わっている状態だと考えて差し支えないと思います。
また、今は検証中なので細かいことを言っていますが、日々実用となればチャージ状態のチェックなどいちいちせず、放置しておき持ち出す時には満充電という状態になるのは目に見えています。
まして、電脳工房では、ソーラーパネルでチャージする予定ですので尚更です。

今後も全般的に辛口レビューになると思いますのでよろしくお願いします。

次回はいよいよ実用です



先ずは商売道具のヒートガンから











  

Posted by 電脳工房 at 18:30Comments(0)ECOポータブル電源EENOUR EB120/180