2022年10月28日

壁掛時計の修理

止まってしまい、長らく放置していた壁掛け時計がありました。

涼しくなりサンドブラスト関連機器が一気に動きたし、毎日何かと慌ただしいのですが、店頭に小型のレーザー彫刻機/カッティングマシン/ヒートプレス機などを配置し、常連さんとあぁでもないこうでもないと相談しながらレイアウトし、コーヒーでも飲んでいただいている間に製作し、その場でお渡しできればと大々的に模様替えをしており、そうなると時計を見る頻度も多くなるからと、修理することにしました。

そんなスタイルは以前VIPカーが流行り、若い方たちが会社帰りに立ち寄り、プレート・切文字・ステッカー・名刺など様々なアイテムをオーダーくださっていた時以来で、実に20年以上前の話しになります。

電池で動かす物が故障した時、皆さんも真っ先に接点を見て、緑色のガビガビを見つけて擦って直したなんて経験は多いと思います。

今回の壁掛時計は電池の接点部分は全く異常が認められませんでした。

それでは何処?何が原因?



パチンと填めて固定されている事が多いパーツをコジて開け、念のため歯車の配置を撮影しておきます。



歯車を幾つか外し… お目当てはこのパーツです。



一見何ともないのですが、裏返してみるとビンゴ!

二つ前の画像をご覧になっていただくとお解りいただけると思いますが、電池から伸びている金属プレートと基盤が接触する部分で「例のガビガビ」が発生し、動かなくなってしまうよくあるケースです。

普通ならアルコールやパーツクリーナーを綿棒に浸みこませ、軽くこすって場合によっては紙やすりで軽く磨くだけで元通りになるのですが、これはかなり深刻な状況で、パターンがポロポロ崩れて基盤から無くなってしまいました。



薄い銅板が手元に無いのでVVFカーブルを割いて動線を取り出し



板金用の台で叩いてペラッペラにし、紙やすりで擦って出来るだけ平らにしました。

薄くなればハサミでもカットできるので3mm角程度に刻み、瞬間接着剤で基盤へ張り付け、残ったパターンへハンダ付して完了です。

最悪、ジャンパー線を引かなければならないところでしたが、テスターでチェックしたらきちんと導通していました。


パーツを戻してスイッチオン!無事修理が完了しました

構造的には比較艇単純ですので、電池の設定に異常がなかったら、ダメ元でバラしてみては如何ですか?



時間が遅れるのでお飾りになっていた壁掛時計と入れ替えました。

先日購入した潤滑剤、LSベルハンマーゴールドを要所へさして様子を見たのですが、何だかズレが解消した感じがします。

週明けを楽しみに、このまま放置してみます。   

Posted by 電脳工房 at 18:00Comments(0)工作室

2022年10月03日

EENOUR ポータブルスポットクーラー QN750 動作温と性能比較





サイズの次はスペック比較です

比較といいましても騒音計を仕舞い込んでしまったため、スマホのアプリでの計測になりますので数値としてはアテにならず、QN650とQN750の比較という程度になります。

何れもクーラーモード/設定16℃/風量MAXで、側面30cm位置へスマホを置いての計測。計測距離としてはかなり近い距離です。



先ずはQN750

EENOUR EB180で示された消費電力は、定格の210Wに近い206W前後で稼働していました。



騒音計はMAX69



次にQN650



騒音計はQN750よりやや大きいMAX71でした

音もQN650の方が高めなので、耳の障りもQN750に軍配を上げます。

ここで気になったのが、QN650の消費電力がピーク時でも178Wという点。

QN650 消費電力 250W 冷却方式 コンプレッサー式 冷房能力 0.69KW
QN750 消費電力 210W 冷却方式 コンプレッサー式 冷房能力 0.85KW
QN750の方が省電力でよく冷えるという数字です
定格250Wに対し178Wでの稼働は、いささか低い数字ではないかという印象です。



念のため、出口温度を実測してみたら11℃でした。
室内温度が低いので、QN650の方はそこまで冷やす必要が無いと判断したのかもしれません。

QN650の消費電力が少ない状態で、ほぼ定格通りのQN750と騒音レベルが一緒ですから、静音という点でもQN750に軍配を上げても良いのでしょう。



非常に原始的ではありますが、出口付近での風量と体感温度を比較すると、何れもQN750の方が格段にパワーを感じました。
暑さのピークでは、この差は歴然と現れるかもしれません。

両者を比較して、もう一台購入するとしたらどちらですか?と聞かれたら、クリアランスのSALE価格で並んでいる現況だったらという条件付きで迷わずQN750を選びます。

ただ、細かい検証まで出来ていませんが、同じ動作環境下で何れも16℃/風量最大の設定で、QN750に対しQN650の消費電力が約86%で動作していることを考えると、スポットクーラーらしく直噴させて涼むとか、シュラフへ引き込んで冷やすといった感じの使い方をするばらば、リーズナブルなQN650という選択もアリでしょう。  

Posted by 電脳工房 at 18:00Comments(0)雑記帳EENOUR QN750