2024年04月12日

スーパーカブ簡単充電



クロスカブへ装着したシート固定用ブラケット調子が良いので、妻のスーパーカブもと考えたのですが、そういえばダブルシートで吸盤が豪勢に7個も付いていて、更に突起がキャリアへ食い込んで微動だにしない仕様でした。

折角カバーを外したので、先延べしていた充電用のコネクターを装着することにしました。


エーモンのコネクターと丸型端子(6mm)×2


+側は防水カバーを通してカシメ


端子は根元から直角に曲げて装着、+側もカバーの中はこんな体裁です。


カプラーを繋げて完了


ポータブル電源と小型のバッテリーチャージャーを繋げて動作確認もOK


少し大きめのチャージャーでも確認しました


普段はシート下の隙間に隠れて邪魔になりません

時間がある時に、もう一方のコネクターの穴を塞いで防水キャップ代わりにします。

ゆっくり作業して30分くらいの工程ですが、シートを上げるだけで何時でも手軽に充電できるので、ちびっこなのでキック始動が厳しい妻も安心です。

  

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2024年04月06日

オーブンレンジ(石窯ドーム)の遮熱板製作

お菓子作りやパン焼きが好きな妻は、オーブン・ニーダー・発酵器・ハンドブレンダー・フードプロセッサーほか、色々な調理器具を駆使しているのですが、困るのはその置場です。


専用のパン焼き小屋を作ったのですが、ハイエースに満載していたキャンプ道具を目減りさせようと下ろし、倉庫を購入したのですがなかなか組み立てられず、そのままなってしまったどころか更に増えてしまい、とても使える状態になりので致し方なくキッチンを使っている状態です。

本当にゴメンナサイの状態なのですが、困ったのがオーブンレンジの置き場所です。

出窓に置いていたのですが、電子レンジとしての使用頻度が高いので何かと不自由で、先日模様替えをしてレンジ台へ設置したのですが、困ったことに精々電子レンジ程度の大きさしか想定していないようで、放熱に必要なスペースが確保できません。

先ずは先人の例に倣ってオーブンレンジとレンジ台の間に遮熱板を設置してみることにしました。

ダメだったらファンを追加して空冷するとか、それでもダメだったらスライドレールを設置してオーブンとして使う時は引き出して使うことにして…

色々試している方はいらっしゃるのですが、多くはアルミ板をレンジ台のオーブン上へネジで吊り下げるという方法なのですが、成果は今一つのようです。

熱伝導率が高いアルミですから、受けた熱はその多くがそのままレンジ台へと放熱されてしまうのからなのでしょう。


断熱という点ではケイカルが手軽ですし、端尺があったのでこれを使ってみることにします。


アルミ成型フレームと専用のABS樹脂コーナーで強度を確保


熱を局部的に受けないよう、そして強度を出すために、1.0mmのアルミ板も併用し、オーブンレンジ側へセットしました。


脚部にはブラインドナットを使い、高さを変更できるようボルトではなく寸切棒にしました。


こんな感じで遮熱板へ取りつけます


下方で寸切棒自体を伸ばすことができ、上方ではナットの位置で高さを調整することが出来ます。


完成



どなたかがレンジ台へ遮熱版を固定された記事をブログへ投稿され、ご覧になった方が参考にしてスタンダードになったのでしょうけれど、こうして上置きにすれば自由に場所を替えることができます。

上への熱を軽減させると、当然の如くオーブンレンジと遮熱板の間に熱が籠ります。
様子観察のための試運転は欠かせません

さて、何を作って貰おうかな… 笑

ところでケイカルですが、万能な断熱(遮熱)材だと思われがちですが、高温に長時間晒されるような場所では無力です。
2023年のイベントでは、地面(アスファイルと)へのインパクトを最大限減らすため、焚き火シートの下に敷いたのですが、6時間に及ぶ結構盛大な焚き火にが終わった頃には、ボロボロになってしまっていました。

木材のように低温炭化して炎上という事にはならないのですが、瞬間的あるいは短時間ならば耐熱するものの過信は禁物です。

  

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2024年03月19日

レーザープリンター修理 (OKI)

経理事務員の妻からLINEで連絡が来ました
勤務時間中に私用で連絡してくることは滅多にないので嫌な予感しかしません(笑)

案の定、勤務先の使用頻度が高いレーザープリンターが壊れてしまい、大層困っているとのこと。

買い替えも視野に入れていたようですが、打たれ強く使い易いことに加え、先日高額な部品を交換したばかりなので、修理できれば使い続けたいとのこと。

この間、メーカーの修理窓口や販売店にも相談したものの、前者は点検するだけでもそれなりの金額、後者も新しいプリンターをと勧められたとのこと。
もっともな話しではありますが、昭和生まれの私は故障したら修理して、お手上げ状態になったら買い替えるということが当たり前で、街の電気屋さんもTVや洗濯機を普通に直してくださるところが沢山ありました。

修理を試みてダメだったら新しい物を購入するということだったので預かりました

症状は

電源を入れた時にけたたましい音がする
印刷していてもガガガガと激しい音がして数枚でジャムしてしまう

このての機器はフタを開けているとエラーが出て動作確認すら出来ないので、先ずはそのまま音を聞いて発生場所の特定をと思いましたが、共鳴してしまい叶いませんでした。


昔の器具はネジを弛めればパカパカ外れたのですが、今どきの器具は組立時の効率化だけでなく、開けてくれるなという意思表示もあるような感じで、ちょっと難易度が高い填め殺しになっている所が多いので、神経を尖らせながらセンサーのチェックが無い部分を慎重に外していきました。

先ず疑ったのは異物の混入
紙を留めていたクリップだとか、時には何故入ったのか解らない物まで入り込んでいることがあります。

余談ですが、洗濯機の洗濯槽を外してクリーニングした方が、おびただしい量の下着や靴下が出て来てビックリしたなんて投稿していましたっけ。

どうやら異物混ではなさそうなので、剥き身になった状態で動作を確認してみると…


音の出所はここ


拡大するとこんな感じ。
熱定着ドラムを接続するギアの溝に、紙の細かいクズが積り、グリスでカチカチになっていました。

保守契約していれば、都度ここもクリーニングされていたのかもしれませんし、とにかく使用頻度が高かったそうなので、想定外の積もり方をしたのかもしれません。


ドラム側をチェックすると結構ヤレています
素材自体デッドストックだったのでは?と思えるくらい劣化している感じでした。


今までこのてのドラムは色々回してきましたが、かなり固かったのでドラム自体の問題もあったのかもしれません。

何とか回してみると、ヤレヤレ、これはガガガと音がする訳です。
22,000円の熱定着ドラムを交換すれば使えるようになると思われると原因を特定し、幸い本体側のギアに損傷は無かったのでクリーニングして戻しました。

開けると動かなくなる機器で、自身で使ったことが無い物なので、かなり遠回りをしてしまいましたが、解ってしまえば簡単な事でした。
事例としてはありがちな事ですので、保守契約をしていないとか切れてしまった機器をお使いの方は、トナーや熱定着ドラムを交換される際、この辺りのチェック(清掃)もお忘れなく!

ちなみに、最近の掃除機のフィルターはかなり性能が良くなっていますが、トナーはカーボンですので漏れがあるとモーターの故障に繋がりますので、吸うよりブローや拭き取った方が無難な場合も多いと思います。
トナーがこぼれているからと、安易に掃除機で吸うことは避けましょう。

そして数日後、熱定着ドラムが届き、セットしてみると何事も無かったかのようにプリントできたとの連絡がありました。

めでたし、めでたし。

年金を受け取るようになったら、どこかの会社に用務員として雇って貰おうかな(笑)

かなり持つ部品なので、再利用することがあるかどうかは定かでな無いですし、回転時の重さも気になるのですが、壊れた物を預かって時間がある時に3Dプリンターでギアを作って交換しておくことにします。
  

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2024年03月04日

焼鳥台製作

信州焚火会のイベントで、焼き鳥を楽しむということだったので、一肌脱いで焼鳥台を製作しました。


市販の製品も幾つかありますが

・15cm/18cm何れの串にも対応←ナット位置で調節可
・使わない時は出来るだけコンパクトに纏まる
・串が回らない←食材を軽く押し付ければクルっと回らなくなる
・串ができるだけ燃えない

というコンセプトでアイデアを温めてきました

と、言いましても、費用対効果は肝心なところです。
使ったのはスチールアングル・寸切棒・ナット・ワッシャーという、電脳工房に常時あり使い慣れた物ばかり。


組み立てるとこんな感じです


アングルの張り出しで炎が上がっても串が燃え難く、本体が熱を帯びるので、回り止めのため食材を押し付けても、その部分が生焼けになることもありません。

UNIFLAMEのユニセラサイズに合わせ、ONOEのフィールディングBBQコンロでもバッチリ使えますが、思いがけずsnowpeakの焚火台Lとの相性が良く、2台並べて案配良く使うことができました。


問題は焼鳥台の仕様ではなく、串打ちが安定していないことでした。先も出過ぎですし…

参加者は絶賛くださり、SNSでのつぶやきにも製作して欲しいという声を沢山いただいたので、少し纏めて作ろうかと考えています。

耐熱塗料という訳にはいかないので、アングル部分を黒錆加工にしようか、ダッチオーブンやスキレットのようにオイル焼きにしようか迷うところですが…

気になる方はお声がけくだされば、ある程度数が纏まったところで費用の概算を出します。

  

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2024年02月22日

HIACE(KZH106) リアショック交換


交換してもらったショックアブソーバーとパーツが届いたので、今度はリアショックの交換です。

押し込んで確認すると、返送した物よりはマシでしたがもう一方と比べると今一つ緩慢な動きで、戻り具合に結構な差が出ました。
きっと何度入れ替えて貰っても大差ないでしょうから、緩慢な方を運転席側に設置することにして作業をスタートしました。

余談ですが、タイヤの脱落事故がしばしばニュースになりますが、圧倒的に多いのが締め忘れと、暫く走行した後に増し締めをすれば避けられたというもの。

更に、多くは助手席側の後輪だそうで、左車線を走行する日本の道路は、交差点を曲がる時に左折が小回りになり、助手席側の後輪への負担が最も大きいので、それが原因では無いかとされているようです。

そんなこともあり、助手席側へ動きが良いショックアブソーバーを割り当てました。


結構な部品点数と、当然のことながら金額も嵩みました。

一式で9,000円近くになりましたので、リアショックアブソーバー本体(2本)の価格に肉迫する出費です。

いささか驚いたのですが、それ以上に驚いたのが、上下のワッシャーを除き、全てが違う部品番号(形状)という点。
TOYOTA社は頑丈だとよく言われますが、きっと再三再四テストが繰り返され、適した部品形状が生み出されているのでしょうね。
下請けさんの汗と涙の結晶に加え、設計や開発に携わる方たちの努力に脱帽です。

それらの方たちの努力を台無しにしないよう、検査などに携わる方たちは、今一度褌を締め直していただきたいですね。


それでは作業開始

フレームアウトしていますが、この環境でしか作業できなかったので、ジャッキとウマに加え、ボディー下にタイヤを差し込んでおき、万が一に備えています。


リアショックはフロアカーペットをめくらなければならないので、電子レンジ&ポータブル電源用ラックを外す作業から。


カバーを外し、毎度のごとくラスペネを吹いたのですが、作業性が悪かったので妻に車の下側からパイプレンチで固定してもらい外しました。

車の内部にあるので固着しているという程ではなく、ブッシュの抵抗が邪魔したのと、ワッシャーが薄いのでメガネレンチでは回し難く、ソケットレンチを使いたかったからです。


このブッシュは再利用しても問題無いんじゃないかな?と思えるくらい綺麗で、柔軟性も十分ありました。


次は下側です


回らない。何をやっても回らない。

再利用する物ではないので、ディスクグラインダーでカットしました。

予想はしていたのですが、ワッシャーをカットしようと思うと、ブッシュに触れた瞬間キックバックするので、程々にしておきタガネで割りました。

結構神経を使う作業になったので、助手席側は軸部分をカットしました。この方がより手際よく安全に作業できました。


装着順は上を留めてから下が正解でした


驚いたことに、押し込んでみるときちんと戻ります。

上が助手席側、下が運転席側で、運転席側が伸び切ったタイミングで撮影しました。

何れもやや緩慢ではありましたが、返品した物よりずっとマシ。代替で届いた物と大差無いのではないかというくらいで、押し込んだ際の抵抗も決して悪くありませんでした。

次回交換の際はもっと短いスパンでフロントだけで良いかな?作業性も良いですし。

さて乗り心地です

フロントで劇的な変化があったので、私は大きな差を感じなかったのですが、妻が運転をしたら、車高が高くなりフロントだけを交換した時より、明らかに乗り心地が良くなったと大絶賛でした。

横から見ると、確かにお尻が持ち上がっている感じがします。
光軸も下がっているでしょうから調整しなくてはならないかもしれません。

と、いう訳で、前後4本のショックアブソーバー交換が終わりました。

乗り心地という点では、エンジンマウントとミッションマウントの交換も欠かせないかな…
走行時は調子が良いのですが、アイドリング時のブルブルがどうにも我慢できません。
気のせいかもしれませんが、これも満載の荷物を下ろしたあたりからより感じるようになったので、もしかしたら軽くなって振動が伝わりやすくなったのかな?なんて思っています(笑)

走行上の直接的な安全には影響しませんが、ストレスや注意力という点、特に長距離を走って疲れている時などを考えると、手を打った方が間違いなく良いでしょう。
  

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2024年02月21日

HIACE(KZH106) フロントショック交換

愛車ハイエースバン(元はワゴン)は経年車輛なので手を加えたい所が沢山あります

保安部品は毎年車検の度に適宜交換して貰っているのですが、他の部分は何かあったらという感じになってしまいます。
今回は「乗り心地」を重視してショックアブソーバーの交換をすることにしました


HIACEバンとCLIPPERバンもあったので、予備車両として数年寝かせていたのですが、長距離を走る機会が多かったので2013年7月にサードシートを外して構造変更し、バンとして復活させました。

最初の出撃は尾白川渓谷キャンプ場、もう10年以上前になることにビックリ!

その頃はまだ良かったのですが、距離がどんどん伸びていくにつれて足回りの劣化を感じるようになり、6~7年程前にはいよいよ交換しなくてはと思うに至りました。

しかし、その数年前に新居を構え、倉庫を建てたり妻のパン焼き小屋を建てたりと、そちらのDIYに夢中になってしまい、タイトなコーナーでのロール、少し強めにブレーキを掛けた時に妻にカックンブレーキ!と怒られる、小さいギャッブでも突き上げるような不快感があるといったことを我慢しつつ乗ってきました。

電子レンジ&ポータブル電源用ラック設置

FFヒーター設置

車中泊仕様化

あれこれ手を加えたのでまだまだ頑張って欲しいと思い重い腰を上げました。

正直なところ、キャンプ主体で常時満載状態だった時は、ショックが沈み込んでいたので我慢できる範疇にあったのですが、車中泊仕様にして軽くなったら、症状が悪化して辛抱たまらなくなったとも言えるのですけれど。


ショックアブソーバーは10万kmを交換目安にと言われることが多く、メーカーのカヤバでは5万kmでチェックしろとしていますが、現在この車はその倍を超えています。


固着しているのは目に見えているので、ワコーズのラスペネをたっぷり吹いてしばらく放置。

運転席側はすんなり外れたのですが、助手席側はインパクト等も試したのですがどうにもこうにも回らず、最後はアウターをパイプレンチを使ってようやく外すことができました。


外したショックとカヤバの補修用(純正同等品)
上部のワッシャーやブッシュは付属していました


下部のボルト・ナット・ワッシャーは付属していないので別途準備する必要がありますが、思いのほかヤレていなかったので今回は再利用しました。
注文しておき、タイヤ交換の折にでも入れ替えたいと思います。


外したショックは押し込むと、完全に抜けていてどちらもピクリとも動きませんでした。

乗り心地が最悪なのも当たり前です


ハイエースのショックはタイヤを外すとむき出しになり作業性は良好です

いよいよ交換しなければと思い6年
準備30分
作業50分
片付30分

どうしてもっと早く手を付けなかったのでしょうね

この勢いでリアショックもと思ったのですが、押し込んだ時に片方の戻りが非常に悪かったので、返品交換をお願いしたため後日ということになってしまいました。

こういうケースでは、また長期間放置ということになりがちなのですが、フロントのショック交換で劇的に改善されたので、モチベーションを保つことが出来そうです。

カックンブレーキが無くなりぐっと踏ん張っている感

同じく踏ん張り感があり外輪が沈み込まずスムースにコーナリング

大きなギャップを超えた時の不快な突き上げや何度か続く上下の大きな揺れ解消

新車時のフィーリングがしっかり戻りました

元々柔らかい乗り心地で、例えるならば観光バスのフワフワ感。
人気があるニューSR(青いショックアブソーバー)の方が固くカチット感があるそうですが、私はこの位が丁度良いかな?


余談ですがショックアブソーバ購入の際は、マッチングをきちんと確認しなくてはなりません。

しかし、元々の刻印が薄かったことに加え、シャーシブラックが塗り重ねられていて判読できず、外して直近でしげしげ眺めてようやく何とか判るといったレベルだったので、ディーラーに調べてもらい購入することができました。

バイクですとパーツリストが販売されているうえ、ネットへ掲載してくれているメーカー・車種もあるのですが、車の場合はメーカーに問い合わせても行きつけのディーラーで聞けと言う返事しか返ってきません。

サービスマニュアルまで見なくても、パーツリストから作業性を判断してDIYするか整備を依頼するかの判断くらいは出来るのですが、何とも不便な話しですね。
部品点数が雲泥の差でしょうから仕方がないとは思いますけれど、せめて部品番号くらいはもう少し手軽に(ディーラー等の手を煩わせず)解るようにして欲しいです。
  

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2024年02月16日

ファンヒーター修理 大型ファンヒーター STEP 3



調子良く使えるようになったファンヒーターですが、我が家で定位置を獲得するためには、もう一つ越えなければならないハードルがあります。


お解りになりますか?


綺麗好きで毎日のようにあっちもこっちも掃除をし、思い立つと模様替えをし、これまた毎日のように寝具を弄っている妻は、こんな感じがきっと我慢ならず、どんなに性能が良くても妻の城であるリビング&キッチンへ置くのは抵抗があると思われます。


もう一手間掛けましょう

サンドペーパーでさび落とし
深い部分は転換剤頼りです


表へ出して作業するのには結構ヘビー級なので、寒さを我慢して窓を全開。養生して塗装し終わったら換気扇フルパワーで乾燥を待ちました。


マットブラックで塗装したのですが、思いのほか艶が出てしまいましたが、この程度でしたら多分、実用し拭き掃除をしている内に馴染んでくるでしょう。


その後テストを繰り返し、ようやくメインで使っていた10~13畳用と入れ替えることができました。

実はこのファンヒーター、ごく普通の9~12畳用の1.5倍ほどのサイズ感なので、もう少しパワーがあると思っていたのですが、体積の多くはタンクの容量UPの為で、暖かさという点では毛が生えた程度の10~13畳用だったと、長年使ってきたのに今回気が付きました(笑)

そりゃ、補助のファンヒーターが必要な訳です。

部屋全体を一気に暖め、建物自体も温まるほどパワーがあるので、壁際に座っていてもひんやり感がありません。
シンクに立つ妻は素足でもへっちゃら。何より換気扇を回しても寒くないと大喜びです。

燃焼筒が付いた小型のファンヒーターがあれば良いのに…

ひとまず、これにて一件落着です。

しつこいようですけれど

ファンヒーターは燃焼器具ですから「火災や一酸化炭素中毒」のリスクを抱えています。
専門家に修理を依頼したり買い替えをお勧めしますが、DIYされる方は修理そのものより、事後のチェックにより神経を尖らせ、臭いや燃焼状態の目視だけでなく、一酸化炭素警報器などを使って安全確認をきっちり行い、当分の間無人での運用は避け、十二分に安心して使える状態を確認してから日常生活で運用してください。

また、ブログをご覧になった方から、修理をしてくれないかというお問い合わせを複数件いただいていますが、私どもは専門職ではありませんし、上記のような時には生命にも及ぶリスクがある作業ですので、近しい知人・友人以外はお断りしています。

それでも、不慣れな方が危うい作業をされるよりは良いと思いますので、時間がある時でしたら電脳工房の工作室(タイムレンタルスペース)にて、工具の使用やアドバイスをすることはやぶさかではありませんので、どうしてもDIYで修理してみたいという方はご相談ください。
修理そのものより、仕組みを知っていただくということに主眼を置いてお付き合いいたします。

また、エラーは出ないけれど臭いがするとか、エラーが出ても再起動すればまた暫く使えるという状態で、使い続けている方も少なからずいらっしゃることと思いますし、私自身もそういうことが幾度となくありました。
そういう使い方をするくらいなら、駄目元でDIY修理いただいた方が余程リスクは少ないと思いますので、お手伝いさせていただくのはそういう意図からです。

何れにしましても、お早めに手を打ってくださいね。




  

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2024年02月15日

ファンヒーター修理 大型ファンヒーター STEP 2


組戻して点火する前に、本体の燃料タンクも清掃しました。
フィルターを清掃するため外した際、底部の錆が目に付きました。
スポイトで灯油を抜き取ると、茶色い塊が出てきた(恐らく水に錆が融け込んだ物)ので、この辺りが原因かもしれないと推察。


ポンプと気化器のオーバーホールをしましょう


先ずはポンプ

ここが詰まっているのではないかと考えたのですが、思っていた以上に綺麗な状態でした。


フィルターと経路をクリーニングして次は気化器です




ファンヒーターの心臓部とも言える肝心なパーツですし、発売から結構経過している機種なので丸ごと交換することも考えたのですが、部品を見つけることができなかったのでオーバーホールするより他有りません。
ひとまず直してここが原因だったら、トヨトミのサービスに問い合わせてみることにして作業を進めます。


中央に丸く穴が開いているハズなのですが、光にかざすと小さい点が2個。
あ、多分ここですね。燃料の流量が少ないので、点火プロセスには影響が無いけれど、本燃焼できずにエラー修了するのでしょう。

バイクの不調でキャブレータをオーバーホールしているのと同じ感覚です


バイクのジェット類は、キャブレータクリーナーなどに漬けてから、パーツクリーナーなどで吹き飛ばすのが常套手段ですが、悠長な事をしていられないので、配線の被覆を剥いて中の銅線を撚り、ワイヤーブラシ状にして傷つけないよう優しく擦り、パーツクリーナーで清掃しました。

これもバイクや車のレストアではよく使う手です


気化器内部はもちろん、気化された混合気の経路もしっかり清掃します。

燃焼室の右側に飛び出しているのが混合器の噴出部です


隅々まで清掃し磨きながら組戻して点火

今度は円筒が赤くなり始めました
奥に見える炎も綺麗なブルーです


本燃焼

すごく良い感じです
テストを繰り返し一酸化炭素警報器でのチェックもクリア
通常のファンヒーターに無い円筒が遠赤外線効果などあるのでしょうか?
レビューでも散見されましたが、パワーがあるというだけでなく暖かさの質が違う感じで、温風が当たっていない所もぽかぽかしてきます。

あとは実用しながらの様子観察です
  

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2024年02月14日

ファンヒーター修理 大型ファンヒーター STEP 1

これまでは、家庭用の9~12畳用程度のファンヒーターの修理が主でしたが、今回はトヨトミの18〜24畳用です。

飲食店さんでお使いになっていたのですが、突然壊れて修理代もそこそこ掛かり、それでも元がお高いので修理したいところですが、その間の暖房に困ってしまうので買い替え。修理に出すかDIYで直してお使いくださいと仰っていたので頂いてきました。

私の自宅にリビング&キッチンは14.5畳で、今まではコロナの10~13畳用と朝晩の寒い時間帯は9~12畳用をシンク周りに置いて使っていたのですが、お相撲さんに小学生が2人がかりで挑んでいるようなもので、せめてこれが素人でも大人だったらという感じでした。


持ち帰ってきた時は乗り気でなかった妻

置く場所がとか燃費がとか…
あとで聞くと、今までの倍ほど大きいファンヒーターで、譲ってくださった方がメーカーに問い合わせた時の修理費用を聞いたら、結構深刻な状態にあると思い、直る気がしなかったそうです(笑)


症状としては点火はするけれど、本格的に燃焼する前に失火を表示して止まってしまうという状態。

センサー部分へのアクセスは比較的楽で、小型のファンヒーターほどバラバラにしなくてもメンテナンスできます。


多分ここは手を点けているんだろうなという様子でした


各部清掃も行き渡っていて、キッチン周りでの使用ではなかったので、油で固着しているなんてこともありませんでした。

一通り清掃や磨きを終え、組み戻して動作確認。

…症状は変わらないので次のステップです





  

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2024年02月13日

ファンヒーター修理 知人のコロナ2台目


昨年末、知人に頼まれてストーブの修理をしました。


2台修理したそうなのですが、1台が当初出ていたのとは別のエラー(あまり見かけないE7)が出るようになり、点火すらしなくなってしまったからなのですが、もう一台の方も結局調子が悪く修理することになりました。


ファンヒーター名物タコ殴り


点火エラーが出て、二度目のスイッチオンで点火するも、使っているうちにエラー停止してしまうというもの。

良くあるイグナイターとセンサーの問題だと容易に見当が付きます


一度修理したことがある機種なので手際よく作業できます


当該パーツを外して


サンドブラスターでクリーニング


前回トラブルの元になった燃焼用の吸気ファンもチェックしましたが、いたって綺麗だったので簡単な清掃だけで済みました。


久しぶりに登場の鈑金道具

これは一度取り出すと知恵の輪みたいな状態で納まらなくなるので使うのが億劫になり、大抵は一本だけ別にある鈑金ハンマーで片付けるのですが、今回は車でいうオフセット衝突みたいな状態だったので、元に戻せるように記念撮影(笑)してから使いました。


実用品ですから、この位で良いでしょう…


スンナリ点火するようになり、その後も何事も無かったかのように動作してくれるようになりました。

特段臭いなども感じなかったのですが、念のため一酸化炭素警報器をセットし、数日間様子観察しながら使用しました。

電脳工房のブログをはじめ、ブログや動画をご覧になってその気になり、修理に挑戦しようと思う方はそうそういらっしゃらず、逆順で何とか直そうと情報集めをされる過程でブログが目に留まったという方が多いと思いますが、私からのアドバイスといいますかメッセージは

ファンヒーターは燃焼器具ですから「火災や一酸化炭素中毒」のリスクを抱えています。
専門家に修理を依頼したり買い替えをお勧めしますが、DIYされる方は修理そのものより、事後のチェックにより神経を尖らせ、臭いや燃焼状態の目視だけでなく、一酸化炭素警報器などを使って安全確認をきっちり行い、当分の間無人での運用は避け、十二分に安心して使える状態を確認してから日常生活で運用してください。

また、ブログをご覧になった方から、修理をしてくれないかというお問い合わせを複数件いただいていますが、私どもは専門職ではありませんし、上記のような時には生命にも及ぶリスクがある作業ですので、近しい知人・友人以外はお断りしています。

それでも、不慣れな方が危うい作業をされるよりは良いと思いますので、時間がある時でしたら電脳工房の工作室(タイムレンタルスペース)にて、工具の使用やアドバイスをすることはやぶさかではありませんので、どうしてもDIYで修理してみたいという方はご相談ください。
修理そのものより、仕組みを知っていただくということに主眼を置いてお付き合いいたします。

また、エラーは出ないけれど臭いがするとか、エラーが出ても再起動すればまた暫く使えるという状態で、使い続けている方も少なからずいらっしゃることと思いますし、私自身もそういうことが幾度となくありました。
再掲になりますけれど、専門家に修理を依頼したり買い替えをお勧めしますが、そういう使い方をするくらいなら、駄目元でDIY修理いただいた方が余程リスクは少ないと思います。

何れにしましても、お早めに手を打ってくださいね。

  

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