2021年11月08日

黒猫のはなし 01

6月に猫を保護しました
推定生後一か月の仔猫です

私が住んでいるところは、地域猫とは決して呼ぶことができない、いわゆる野良猫が沢山います。
好き勝手に餌を与え、首輪もしていないようjな猫たちなのですが、絶対数は増えている感じが全くしません。
裏山には猿や獣が住み、カラスが群れをなしていることもあるような地域ですのでそれらに襲われたり、田舎の幹線道路が直ぐ近くにあるので、事故に遭う子も少なくないのでしょう。

この日は、早朝4時から仔猫が鳴く声が響き渡っていました。
明るくなるまで延々鳴き続ける子
しかし、どこを探しても見当たらず、この辺りかな?と見当をつけて向かうと鳴き声が止まってしまいます。
そのうちに、妻が猫の声色を真似ると、それに答えるように鳴き始めてようやく発見。
2本並んだプロパンガスの裏側に、手のひらに載るほど小さい仔猫がうずくまっていました。

ガスボンベを動かすと脱兎が如く逃げ、次は積んである角材の下へ。
角材を動かすと今度は外水道のシンクの下。
ようやく捕まえると、大きな黒い猫が直ぐそばまで来ていてこちらを伺っていて、目が合うと山の方へと逃げていきました。

お母さん猫かな?と思い放すと、山の方へと駆けていったので一安心。

一件落着と思いきや、翌日の夜中2時頃再び鳴き続ける仔猫の声がします。
前日よりだいぶ弱った感じだったので気になったのですが、真っ暗闇で黒猫が逃げれば見つからないのは目に見えているので、明るくなるまで待つことにしました。
その後も延々泣き続けていると、やがてカラスが数羽ウロウロし始めたので追っ払ったのですが、それを機に鳴き声が途絶えてしまいました。

明るくなってから探すも姿が見えず
朝食をとっては探しに行き
出勤の支度を終えては探しに行き…
散々探しても見つけることができませんでした

昨日居た成猫は探しに来たようには見えなかった
もしもまた独りぼっちでいたら今度は保護する
妻が保護しなかったことを後悔するように、そう言い続けていたので、多分この時はそうすることに気持ちは決まっていたのだと思います。

見つからないまま迫ってくる出勤時刻。
焦りながらも、気にかけて出て来てくれた燐家の奥さんと猫の話しをしていると、にゃぁ~っと鳴く小さな声。
その方向に目をやると、車の下でタイヤに身を寄せるようにして蹲っている仔猫の姿を発見。
黒タイヤの黒猫では見つかるはずもありません

両手で掬うように持ち上げても無抵抗で、力を振り絞って一声上げたという感じです。
今にも消えてしまうんじゃないかと思える小さな命を連れて帰ると、バスタオルを持った妻が出て来て犬猫病院へ行こうと言い、直ぐに勤務先へ電話をしていました。

妻が運転する車で向かったのですが、辿り着くまでの15分ほどが途方もなく長く感じられました。
ピクリとも動かない仔猫を手で温めて呼びかけると、時折弱々しく鳴いて答えてくれましたが、この間に精々3回程度だったので不安が募るばかりでした。

中の様子が全く解らないまま一時間ほどが過ぎ、ようやく呼ばれて告げられらのは、低体温と低血糖でだいぶ弱っています。この位の仔猫は回復し始めれば早いけれど、悪化する時もあっという間なので覚悟しておいてくださいとう言葉。

前日に保護しなかったことを猛烈に後悔しました。

翌日は休診日で様子が判らず、翌々日仕事が終わってから向かった妻からの電話で、すっかり回復し元気になった事を知った時の喜びといったら、どう表現すれば良いのか解らないくらいでした。

黒猫のはなし 01


そして退院
左目の上には傷が付いて両目ともヤニ目
毛並みもバサバサな草臥れたオチビさんが我が家へやってきました

黒猫のはなし 01


大慌てで買いそろえた必要最低限のグッズに、毎日のように届く関連グッズ。
夫婦二人の小遣いは全てそれらに費やされ…
趣味のキャンプ用品を買う時のような迷いは一切なく、どんどんカートへ放り込まれる様子は、昔流行ったTV番組の「目方でドーン!」のようでした。

こういう時は、笑うしかありません。

何とも愛しいこの姿を前にすると、出来る事を尽くすしかありません。

こうして、仔猫が増えた我が家の生活がスタートしました。


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Posted by 電脳工房 at 12:00│Comments(0)雑記帳
 
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