2018年11月05日

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06

一夜明け、先ずは地元の方たちが楽しんでいた場所の、直火痕片付けです。

気さくに声を掛けてくださった奥さんが、「焚火ちゃんと片付けておいたからね」と仰ってくださったのですが…

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


想定内なのですが燃えカスの山。
ただ、塊ではなく、きっと突き崩しながら小さくしていったのでしょう。

山や川原での焚火は、水を掛けて燃えカスを細かく砕き、土を掛けて痕跡を無くすというのは以前は常套手段でしたので、ご年配の方がされる焚火やその始末というのは、こういう状態が普通とも言え、崩し均してくださったところで第一段階はクリア、気に掛けてくださったことで先ずは十分、次のステップへと進めます。

ブッシュクラフトなどでの直火解説でも、そのように書かれていることが多い気がします。
燃やし方や石の積み方ばかり記事にし、片付け方など一切触れていない物も多いなか、きちんと片付けるという点に触れていることは、限られた紙面にあっては工夫もあってのことだと思いますが、それでもまだ不足です。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


炭化した燃えカスは微生物の手には到底終えず、長い年月をかけて粉々になって行くだけ、直火をするならば本当にしなければならないのは、完全に燃やし尽くして灰にすることです。
そして、それが出来なければ、焚火台の力を借りるとか、火消し壷を持っていき燃えカスを持ち帰るべきなのではないでしょうか。

現状に復せば良い

そこにも大きな勘違いがあると思います。

他の方がほとんど足を踏み入れることが無い、そんな場所ならいざ知らず、不特定多数の方が訪れるキャンプ場では、燃えカスを埋めて済ませるだけでは不十分だと思うのです。

焚火をしようと穴を掘ったら燃えカスがゴロゴロ。ならば他をと掘ればまたゴロゴロ。
その繰り返しで、燃えカスや積んだ石混じりの山が出来ていきます。
それらが土になんか還るわけがありません。
そもそも、誰が何を燃やしたのか解らない燃えカスが出てきて、興醒めしませんか?

「後か利用する人たち」のことを考えれば、精々土に混ぜて土へ還すことが出来る灰止まりではないでしょうか。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


そんな事を考えながら燃えカスを集めて焚火へ投入。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


駐車場や遊歩道からも目につくところです。
ここで直火をする方が現れないことを願います。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


続いて、今回潰したかったもう一つの大きな直火痕。
大きな石があり、これも前回断念したところです。

完全に無くすつもりで行ったのですが、前出の奥さんが「毎年ここで焚くのだけれど、バイクのキャンパーが使っていたので今日はこちらにした。」と仰っていたのを思い出しました。
本来は完全に燃やし尽くすか持ち帰って欲しい燃えカスですが、段階を経るという点では、これの存在も必要悪なのかもしれません。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


奔放に捨てていくのでどんどん広がっていくことに歯止めを。
周囲の燃えカスや灰をスコップで集め、体裁を整えました。

キャンプ場日誌 蛇石キャンプ場 06


直火をしたり灰を捨てるなら、せめてここでやって欲しい。
一か所に集まれば、燃えカスを回収して焚火へ放り込んだり、追い付かない量ならばえり分けて持ち帰れば良い事。あちこち荒らされるよりはずっとマシです。
様子を見ながら、効果や処分方法は、蛇石愛護会の皆さんや、辰野町と相談したいと思います。




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Posted by 電脳工房 at 18:00│Comments(0)整備・清掃活動
 
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