2023年05月22日

クリーンシェフを試してみる Part.02 ジェネレーター/バーナーリング清掃



Coleman製品に限らず、ホワイトガソリンやケロシンを使う器具についてまわるのが、ジェネレーターのメンテナンスです。

メーカーは交換を前提にしていますし、炎上による事故のリスクを考えると最善策でもあります。

長らくこれらの器具を使い、慣れ親しんでいる方たちは、清掃して再利用する方も少なくありません。
そういう方法があり、やっている方も少なくないという話しで、メーカーの推奨は交換だという点は念を押しておきたいと思います。

投稿を見てやってみようと思った方は、呉々も換気が良い屋外で、タープなどの使用は避け、万が一炎上した時の対策を十分行ったうえで点火してください。



ジェネレーターやバーナーリングのクリーニングは、皆さん独自のノウハウを持っていらっしゃいますが、基本は状況に応じて強酸性(錆取り)や強アルカリ性(カーボンなどの堆積物)という方が多いと思います。

強アルカリ性のパイプクリーナーやキッチンハイターを使い、酸性の液体で中和。
強酸性のサンポールやクエン酸を使い、アルカリ性の液体で中和。
何れかあるいはその両方で。

私は、錆はクエン酸で処理します。
サンポールの方が強力で短時間で処理できますが、油断すると直ぐに薄錆が出てしまうのに対し、クエン酸は時間が掛かるけれど錆の再現が少ないですし、忙しがって放置してしまうことが多いので、遅効性のクエン酸の方が性に合っているといったのが主な理由です。



堆積物の処理は、ここ数年はこれを使うことが多いです。
YAMAHA スーパーキャブレタークリーナー。
手軽で良好な結果を得られます。

ただし、頑固な体積は手に負えないこともあるので、強アルカリ性溶液の出番となります。



今回試してみたのが、先日購入したクリーンシェフ。



まだ投稿していませんが、同製品の酷い焦げとりで成果があったのに気を良くし、使ってみることにしました。



ツーバーナーのジェネレーターは、パイプ内部にらせん状の金属が入っているだけの単純な構造で、それを抜き出して念入りにチェックしながらクリーニングすることも出来ますが、余程重症でなければそこまでする必要はありません。

気を付けなければならないのは、クリーニングロッドの先端を曲げたり折ったりしないようにすることです。

交換用のジェネレーターにはこのロッドが付属するのですが、抜いたり不用意に扱うと、根本からポキっと折れてしまうことがしばしばあります。
折れるとバルブさら交換しなければならないことが常なので、寝た子を起こすな状態で慎重に扱ってください。



先日使いタンクへ入れておいたクリーンシェフを暖めるため、小型のコンテナを二重にし、外側へ熱めのお湯を入れて温度上昇を待ち、十分暖まったところでジェネレーターをドブ漬け。
サイズが合うジプロックがあれば、それに入れればクリーンシェフの使用量も少なくて済むでしょう。
※クリーンシェフは繰り返し使えるので、節約できるという訳ではないのですけれど。



シリンジを使い、ジェネレーター内部にもクリーンシェフを送り込み、時々ゆすったり再注入して30分ほど漬け置きしました。



続いてバーナーリングも同様に漬け置きをし、効果を確かめるため前出のスーパーキャブレタークリーナーを掛けてみたのですが、泡の変色は全く見受けられなかったので、しっかりクリーニング出来たと言えます。

最後に薄いクエン酸溶液を通し、パーツクリーナーでパイプの中をしっかり洗浄して完了です。

こうしてメンテナンスしたツーバーナーの



Before



After

文句なしの結果です。



ツーバーナーのほかランタンやシングルバーナーも沢山のホワイトガソリン贔屓です。



ジェネレーターも複数個常時備えているので、時間が無い時は新品やクリーニング済の予備を使用し、処理する時はあれもこれも一気にという感じになりがちです。

キャンプへ行き、調子が悪い器具があったら、物のついでにツーバーナー/ランタン/シングルバーナーのジェネレーターを纏めてクリーニングするなんて事もあります。

使う機会が多いけれど、キッチンハイターの臭いが苦手な私は、クリーンシェフを使う機会が増えそうです。
何時までも手に残って臭いが消えないとか、衣服に飛び散って真っ白くなってしまうなんてことも無さそうです。  

Posted by 電脳工房 at 12:00Comments(0)工作室