2020年03月17日
南部鉄器(及源)のグリルパンをリセット(再生)
以前、中古のグリルパンを入手しリセットしました。
盛栄堂のCM-009、直径21cmの手頃なサイズです。
店舗で使用されていた物で、再生させる際の教材用です。

同じようなコンディションの物が、複数個手に入る機会はあまり無いので、思いつく限りありとあらゆる方法を試みて比較してみました。
重曹へ漬けたり、キッチンハイターへ漬けたり、焼き切ってみたり、その複合だったり。

結果はどれも惨敗でした。

油と焦げ付きが長年に渡って固着していった物は、なかなか思うようにいきません。

やはり、従来の手順が最適のようです。
サンドブラスターで焦げを落とします。
グリルパン本体を削らないよう、ガラスビーズという柔らかいメディアを使って施工したので、結構時間が掛かりました。
圧力等をコントロールすれば、錆だけを除くなんてことも出来るのですが、今回はどういう使い方をされてきたのか解らないので、しっかり無垢にしました。
流石南部鉄器、きめが細かくとても綺麗な肌をしています。

前の画像はフラッシュ撮影をしたのでぴかぴかですが、実際の見た目はこれが近いです。

複数個施工するので、差し当たっての錆止めに、タンニンとお酢を使って黒化させました。
この段階では、ダイソーの第二世代のスキレット(216円)のような、濃いガンメタリックといった感じの色味です。

炭火や焚火を使うのが常套手段ですが、今回はUuni3 Wood-fired OVEN(ペレットオーブン)を使い、実測500~550℃で施工しました。
市販の鋳鉄製品は見事に真っ黒ですが、一般的にはオイル焼きと言われる加工、南部鉄器の一部などでは塗装(カシュー)などと表示されています。
以前の国産鉄器は、漆にタンニンや鉄粉を混ぜるなどし、それを焼き付けていたようなのですが、かぶれ・コスト・供給の問題から、現在ではカシューで代替されることが多いようです。
カシューというと、塗装に使うイメージが強いので、毒性などが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、その名の通りカシューナッツ由来の油ですから心配無用です。
そのカシューを塗ったり吹き付けたりし、高温で焼き付けるのでオイル焼きなのですが、工程的には焼き付け塗装とも言えますので、商品説明に塗装(カシュー)なんて書かれていてもビックリしないでくださいね。
Uuni3 Wood-fired OVEN(ペレットオーブン)で施工したのは、ハンドル部分も含め、全体をムラなく綺麗に仕上げたかったからです。

いつもはネギの青い部分を使ったりする事が多いのですが、自家用ですので今日は手近にあったヨモギを使いました。^^;

表面比較

裏面比較

Before クローズアップ

After クローズアップ
買ってきたばかりのLODGEのスキレットのような黒さになり、これだけご覧になった方は、元の状態など想像も付かないと思います。
これで、気持ち良く使えます。
うっかり錆びさせてしまった物
不本意にもこのグリルパンのようになってしまった物
ヤレているので格安で入手できるレアアイテム
その他、リセットしたいなぁ~って時は、こんな方法がある事を思い出してください。
盛栄堂のCM-009、直径21cmの手頃なサイズです。
店舗で使用されていた物で、再生させる際の教材用です。

同じようなコンディションの物が、複数個手に入る機会はあまり無いので、思いつく限りありとあらゆる方法を試みて比較してみました。
重曹へ漬けたり、キッチンハイターへ漬けたり、焼き切ってみたり、その複合だったり。

結果はどれも惨敗でした。

油と焦げ付きが長年に渡って固着していった物は、なかなか思うようにいきません。

やはり、従来の手順が最適のようです。
サンドブラスターで焦げを落とします。
グリルパン本体を削らないよう、ガラスビーズという柔らかいメディアを使って施工したので、結構時間が掛かりました。
圧力等をコントロールすれば、錆だけを除くなんてことも出来るのですが、今回はどういう使い方をされてきたのか解らないので、しっかり無垢にしました。
流石南部鉄器、きめが細かくとても綺麗な肌をしています。

前の画像はフラッシュ撮影をしたのでぴかぴかですが、実際の見た目はこれが近いです。

複数個施工するので、差し当たっての錆止めに、タンニンとお酢を使って黒化させました。
この段階では、ダイソーの第二世代のスキレット(216円)のような、濃いガンメタリックといった感じの色味です。

炭火や焚火を使うのが常套手段ですが、今回はUuni3 Wood-fired OVEN(ペレットオーブン)を使い、実測500~550℃で施工しました。
市販の鋳鉄製品は見事に真っ黒ですが、一般的にはオイル焼きと言われる加工、南部鉄器の一部などでは塗装(カシュー)などと表示されています。
以前の国産鉄器は、漆にタンニンや鉄粉を混ぜるなどし、それを焼き付けていたようなのですが、かぶれ・コスト・供給の問題から、現在ではカシューで代替されることが多いようです。
カシューというと、塗装に使うイメージが強いので、毒性などが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、その名の通りカシューナッツ由来の油ですから心配無用です。
そのカシューを塗ったり吹き付けたりし、高温で焼き付けるのでオイル焼きなのですが、工程的には焼き付け塗装とも言えますので、商品説明に塗装(カシュー)なんて書かれていてもビックリしないでくださいね。
Uuni3 Wood-fired OVEN(ペレットオーブン)で施工したのは、ハンドル部分も含め、全体をムラなく綺麗に仕上げたかったからです。

いつもはネギの青い部分を使ったりする事が多いのですが、自家用ですので今日は手近にあったヨモギを使いました。^^;

表面比較

裏面比較

Before クローズアップ

After クローズアップ
買ってきたばかりのLODGEのスキレットのような黒さになり、これだけご覧になった方は、元の状態など想像も付かないと思います。
これで、気持ち良く使えます。
うっかり錆びさせてしまった物
不本意にもこのグリルパンのようになってしまった物
ヤレているので格安で入手できるレアアイテム
その他、リセットしたいなぁ~って時は、こんな方法がある事を思い出してください。
バイクのキャブレータ施工
ブラックシェラカップ製作 岡山県 H様
ブラックシェラカップ製作 長野県 K様
ブラックシェラカップ製作 千葉県 Y様
ブラックシェラカップ製作 バカまぶし公式
TR-210 Trangia メスティン製作 釧路・マルス住友燃料店さん
ブラックシェラカップ製作 岡山県 H様
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Posted by 電脳工房 at 12:00│Comments(0)
│サンドブラスト
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