2023年11月29日

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)


さて、ここからが本題です。


電熱ベストの話題でも触れましたが、首筋や背中を温めると効果的に暖を感じることができます。

ところが、布団やシュラフで就寝する時は、靴や靴下を脱いでしまうので、足元が寒くて寝られないとか目が覚めてしまうということがあります。
私と妻は、靴下を履いて寝るとどうにも心地が悪くて目が覚めてしまうので、足元の暖は対策必須です。

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)

根っからのキャンパーなので冬場は焚き火を欠かすことが無く、焚いた炎は暖を取ったり、眺めたり弄ったりして楽しむだけでなく、調理に使ったり、トライポッドへ大型のケトルを下げておき、沸いたお湯で暖かい飲み物を作り、最後は湯たんぽへというのが常、余すことなく活用していました。

先日の温泉&焚き火キャンプでも、そんな調子で湯たんぽを活用したのですが、スタイル変更で車中泊ベースにし、RVパークなどの利用が増えることを考えると、焚き火でお湯を作ることが困難になるのは目に見えています。

電気ポットを使えば何とかなりますが、お湯を沸かすのには思いのほかエネルギーを要するので、水で割るので半量としても、(湯たんぽ二個で)5L近くを沸かすとなるとポータブル電源の負担も並大抵ではありません。

湯たんぽのためだけに電源サイトにして、500円とか1,000円とかを払うのか?とか、そんなのちっともエコじゃないぞ!とか、そもそも車中泊やキャンプの装備って、万が一災害に見舞われインフラが乱れた時のことを意識しているのに、電源サイトって違うじゃないかとか、諸々考えた末に辿り着いたのが、やはりベンジンを使うタイプのカイロでした。

インスタントカイロを貼れば良いのでしょうけれど、一個二個では到底足りるとは思えないですしゴミ問題がついてまわります。

インスタントカイロも使用後に脱臭や除湿として使ったり、環境配慮型(塩化ナトリウムではなく塩化カリウムを使用)の製品は土に撒くと土壌改良になるなど、二次利用もできるそうですけれど、パッケージのビニール袋を開ける度、ちょっとした罪悪感のようなものを感じていました。

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)

善は急げで購入したのがこれ
昔からあるハクキンカイロです

これまで記事にした通り、ベンジンを使うタイプのカイロは、バーナー(触媒)の仕様変更や入手できなくなったことが原因でお蔵入りしてしまったのですが、ハクキンカイロは長い歴史があり、他の製品よりはずっと安心&長く使えることでしょう。

今年100周年だそうです

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)

サイズは大きく分けて3種類
STANDARD(24時間)/PEACOCK GIANT(30時間)/mini(18時間)
ジャイアントとかminiだとかいっても、それほど大きな差はありません。

私は昔ながらのSTANDARDを選びました

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)

24時間タイプといっても、インスタントカイロのように固定ではなく、入れるベンジンの量によって変えることができます。

バーナー部を外し、付属のカップを取り付けてベンジンを入れるのですが、1カップで12時間、MAXの2カップ入れると24時間という案配です。

使い捨てカイロより13倍暖かいはなし (2)

最初は浸みこみが悪いのでゆっくり入れないと溢れがちですが、数回使用するとすっと入っていくようになります。

説明書には入れ終わったら逆さにし、カイロの中央部を数回押して余分なベンジンを出すと書かれています。

2カップ(満タン)にしなければさほど必要ではないと思いますが、ヘビーユースしている時に何となくベンジンが残っているかな?という状態でこれを怠り、ズボンの前ポケットへ逆さに入れて作業をしていたら、太ももの付け根にベンジンが染み出してただれてしまったことがあります。

使い切ったり所定の作業をすれば良いのですが、面倒くさがっての入れ過ぎは要注意です。

あとはバーナーを戻し、ライターの炎でバーナーを数秒温めるだけ。
触媒による反応なので炎が上がることはありません。
直後からどんどん暖かくなっていき、ピークの暖かさに達すると揉んだりしなくても(笑)ずっとその暖かさをキープしてくれます。

メーカーはインスタントカイロの13倍暖かいと公示していますが、本当にその位の熱量を感じることができますし、それ以上に長時間安定した暖かさというのがベンジンタイプの大きなメリットです。

ベンジンは原油から抽出しますので、化石燃料を消費するという点では考えものかもしれませんが、ここ数日暖かいということもあり、ファンヒーターを使わずカップ一杯のベンジンで過ごしています。

カップ一杯で12.5cc、ファンヒーターよりずっと燃料の節約になっていますし、500ccのベンジンが実売800円程度ですから一日あたり40円、とてもリーズナブルです。

思い起こせば3.11の直後、東北の方たちが寒い思いをしていることを考えたとき、目の前で焚いているファンヒーターが凄く申し訳ないような気持ちになり、その日から使うのを止めました。
信州は使いに比べると秋は一ヶ月早く、春は一ヶ月遅くやってくる感じで、電脳工房周辺では桜の見ごろが4月の中旬、小高い所へ行くとGWに桜吹雪という感じで、まだまだ寒い日がある時期です。

どうしても寒さが厳しい時は夕方頃からベンジンタイプのカイロを使い、夜はそのまま布団の中へ放り込んで就寝、起きる頃空になっているなんて使い方をしていたことを思い出しました。

さすがに翌年からはやっていませんが、輪番停電や節電要請に応え、電気の消費を控えめにしていたのに、今ではすっかり元に戻ってしったどころか、折角LEDが主流になったというのに、時折クリスマスイルミネーションを紹介する際、LEDで消費電力が少なくなったので、以前の〇倍電球を増やせましたなんてことをニコニコしながら伝えているのを見たりすると、日本のこの先を憂いてしまいます。

阿寺渓谷入口や高ボッチへ向かう途中のメガソーラーを見た時、得も言われぬ気持になりましたし、景観や環境を全く配慮せず増えていくメガソーラーは断じて反対ですが、屋根上発電や日進月歩の蓄電技術を出来るだけ活用し、万が一の災害への備えと併せ、エネルギーの節約を考えていけたら良いですね。

太陽光パネルやリチウム電池の廃棄も大きな問題を抱えていますが、それらにも注目しながら。

最後になりますが、こちらは 「ハクキンカイロ 非公式ファンサイト」 です。

どの位昔からか記憶にありませんが、記憶になくなるほどずっと前からあり、諸々検証されています。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。
推奨燃料以外の物を使って(使い続けて検証している)レポートされていて、中にはアウトドアマンにはお馴染みのColemanのホワイトガソリンなんかもあります。

私が試したことで、ここの投稿に無いものといえば、日立方式でバーナーを外せば中断できるのですが、そのままではベンジンが揮発してしまうので、バーナーが冷えるのを待ち、ラップを挟んで軽く装着しておくということくらいでしょうか。

ラップの素材はポリ塩化ビニリデン(PVDC)ですが、華陽物産さんの資料では〇印になっていますので、素材的には大丈夫だと思いますし、破れさえ気を付ければきちんと中断できています。


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Posted by 電脳工房 at 07:00│Comments(0)雑記帳
 
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