2023年12月01日

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様




ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

何を使うか そして どこで(何に)使うか、自身のライフスタイルと照らし合わせながら選んだのがEENOUR P1500でした。

運送用の段ボールの内側ギリギリに商品パッケージの段ボールという体裁だったのですが、到着した時の印象はえ!?デカい!でした。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

開封して一安心。緩衝材がしっかり入れられていました。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

車載するので通気口やファンの位置は大事です。

左右にファンがある事は確認済でした。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

画像でしっかり確かめることが出来なかったのが、左右のファン下と背面にあるこの凹凸。
ここが通気口ならば、設置場所に制限が出来てしまいます。

デザイン的な物なのか、外装を強化するための物なのか解りませんが、幸いただの凹凸だけでしたので、背面スペースは最小限で済みます。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

入出力は全て正面に配置されていて、唯一アース接続だけが側面ですが、車載では使うことはありません。

今までメインで使ってきたEB120/EB180は、正面が操作部/DC12V/USBで、背面がAC100という配置でした。
家庭で使う分には良いのですが、スペースが狭隘している車での利用は、時折不便を感じることがありました。
正面(EB180設置時だと側面)に集中しているので、車の内外どちらからでもスイッチ操作/パネル確認/コード類接続が出来るのです。

家庭で使う分には良いと書きましたが、例えばデスクの上へ常設して使う時のことを考えると面倒な事になります。
例えばデスクトップPCは、電源操作は正面から出来るので普段は困らないのですが、増設機器の脱着なんてことがあると、周囲の物をどかしてスペースを確保し、時にはPC自体を引きずり出してなんて事になるのですが、EB120/EB180はそれと同じような状況になることがありました。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

上部がフラットになり、ハンドルも綺麗に納まるのは嬉しいです。
EB180/EB120/P703はガッチリしていて安心感はありましたが、時にはその突出が邪魔になったり、他社がこの部分で非接触充電できる仕様の製品をリリースした際は、せめてフラットだったら市販の充電器を両面テープか何かで取り付け、手軽に充電できるのにと思ったりしました。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

今流行りのスマホ連動はありませんが必要を感じた事も無く、唯一の残念ポイントはDC12V(シガーソケット)が13.6V/8A 108.8Wしかないという点。

小型機でも12V/10A 120Wが多いので、使うことはそうそう無いですし、FFヒーターはEB120/EB180でもアダプターを使わないと稼働できず、P1500も同様だというだけのことなので運用上の問題は全く無いのですが、なぜこのような仕様にしたのかムズムズします。

F2000にしようかP1500にしようか、最後の最後まで迷ったのはこの点と、1800W(瞬間最大3600W)の発電機でも動かなかった7tの小型電動薪割機が、2900W(瞬間)最大4000WのF2000ならば、もしかしたら稼働させることができ、信州焚火会の活動場所になっている焚火場&薪置場へ持って行き、作業効率がUPできるかもしれないという点でした。
小型薪割機が使えるという確証があれば、多分F2000を選んでいたと思います。

ちなみに、P1500は発電機やEB120/EB180と同じく、薪を割るために負荷を掛ける前の、メインスイッチを入れたと同時にアウトでした。
定格1500Wの道具なのですが、このモーターのサージは一体どれくらいなのでしょうか!?

ポータブル電源を使っている方で、シガーソケットへ何か差し込んで使っているという方はさほどいらっしゃらないと思います。

湯沸器:200W超えの物がほとんどでポータブル電源での使用は実質不可。車のシガーソケットならば使えるけれど時間が凄く掛かって実用的ではないというレビュー多め。

電気毛布・ブランケット:35~45Wの物が多いので、大抵のポータブル電源でも使用可。P1500でも問題無く使えます。

炊飯器:メジャーなタケルくんはポータブル電源での使用も考慮してか定格110W、説明には120Wで60分以上安定して供給できる環境でとあります。一般的なポータブル電源ならば使える物が多く、用途としては一番多い物かもしれません。
P1500の公表値ではNGかギリギリいけるかなという感じですが、炊飯済のお米を冷凍や冷蔵しておき電子レンジで温めるとか、小型の普通の炊飯器を購入(AC100 220~250Wの1.5合炊きなど)するなど、他の手段は沢山あり、ポータブル電源が身近になった今では、あえてDC12Vの器具を購入する理由も希薄になっていきているのではないでしょうか。
我が家の場合は、日常的にこがまるをプロパンガスで使い、キャンプの際も持ち出してカセットボンベで炊飯することがあるので、それで十分事足りていますし、何より美味しく炊けるので電気炊飯器がお蔵入りしているということもあるのですけれど。

ポータブル電源解説 EENOUR P1500 仕様

付属品は取扱説明書のほかケーブルが3本

●AC100:100-120V 最大700W

●DC12V:DC5521入力ポートへ接続
5521ポートは12-80V/7A MAX420Wですが、車のシガーソケットは420Wも取り出すことが出来ません。
FUSEは15A(180W)や20A(240W)が使われていることが多く最大でもそれ以下です。
EENOUR社の商品説明で明記されている所は見つからなかったのですが、AC100(700W)とのデュアルチャージで、1.7時間で充電できるとの記載がありますので、バッテリー容量の1536WhからAC100の700W×1.7時間=1190Whを差し引くと346Wh、これを1.7時間で割ると204W弱という数字になります。
ケーブルを見てみるとCS10というモデルで、12-24V MAX10Aと記載されていますので、12V車の場合120Wということになり、走行充電だけで満充電にしようとすると、最短でも12.8時間走り続けなければなりません。
そうは言っても移動が多めの旅行だとか、天気が悪くてソーラーパネルが使えない時は、シガーソケットから充電できるのは有り難いです。

●XT60(ソーラー):12-80V 10A MAX600W
EENOUR P703をサブとして重宝しているのですが、HIACEへ積んだソーラーパネルが最大出力31.19V、P703が11.5~30V/5Aですので少しだけオーバー。レギュレーターを使い降圧することも考えたのですが、不慣れな妻が混乱してもいけないと思い断念しました。今回P1500を購入したのは、P703との入れ替えを前提にしたものでした。※後述



高出力・大容量・リン酸鉄(充電500回→3,500回)の次は短時間チャージが注目され、EENOUR F2000はAC100 1500WとPV(ソーラー1000W)のDUALチャージで最短1時間というスペックです。
EcoFlow社やJackery社も1500Wの高速チャージができるのですが、1500W(15A)といえば延長コードやコンセントの最大値ですので、あとはPC(ソーラー)などで稼ぐしかないのでしょう。
1500WのAC100と1000WのソーラーでDUALというのは、日常生活のなかではあまり縁が無いかもしれません。多くの方はAC100で1.5時間弱の充電をすることになるでしょう。

また、1500Wの消費電力というのはなかなかのもので、一般家庭でもブレーカーが落ちる可能性大です。
1.5時間ほどの間、電子レンジは使うなとか、コタツを消せとか、そんな事にもなりかねません。そして、充電している時こそ、それらを使いたくなりがちです。
ブレーカー容量が判らないRVパークやキャンプ場の電源サイトでは、管理人さんが帰宅した後のチャージでブレーカーが落ちてしまったら大層困ることになります。

そのようなケースが多々あったのでしょう。EENOUR F2000は600Wの低速モードというものが装備され、ブレーカーが落ちない(落ちにくい)ようチャージすることができます。
他メーカーでもスマホを連動させ、アプリで入出力をきめ細かく設定できる物もありますが、機械物が苦手な方が気軽に使えるかどうかという点では少々ハードルが高く感じます。
妻は機械物が凄く好きなのですが、ポータブル電源のアプリ操作だけでなく、ボタン操作だけでできる周波数の切替でさえやってくれと言います。

その点、P1500の700Wでのチャージは、何も気にせず充電しても大丈夫。精々2時間ちょっとの話しですので、EB180を250Wの充電器で7時間以上掛けて充電していたり、屋根上充電でほとんど済ませる私にとっては十分爆速といえます。


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Posted by 電脳工房 at 08:00│Comments(0)EENOURP1500雑記帳
 
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