2025年02月27日

ヒートガン(プラジェット) 修理

電脳工房で欠かせない工具の一つに、ヒートガンが挙げられます。
シール剥がしや塩ビパイプの曲げなどのほか、溶かす・乾かすといったシーンで活躍してくれています。

MAX 1,020W パワーを調節できるモデル:大きく重い
MAX 600W :コンパクトだけれど少しパワー不足/小型のポータブル電源で運用する時に使用
MAX 1,000W:大きさ・重さ・パワーのバランスが良く使用頻度が一番高い


の3モデルを使い分けているのですが、今回修理したのは主力の1,000Wモデルです。


今まで色々なヒートガンを使ってきましたが使い捨て感が強く、パーツ単位で購入しメンテするという点では、このプラジェットに敵う物はありませんでした。先ずは断線してしまったヒーターユニットの交換です


ヒーターユニットは消耗品なので常時スペアを保有しています


ヒーターユニットはドライバーとラジオペンチで交換することができます


普段でしたらこれで完了なのですが、今回は経年劣化での断線ではなく少し複雑な理由がありました。
ヒーター周辺は絶縁のためマイカとセラミックペーパーが仕込まれているのですが、マイカ部分が経年劣化で砕けてしまい、先端の送風口に詰まり、異常な発熱をして断線させてしまったというのが原因だったのです。

寒い日にフィルムの剥離を行っていて、しっかり温めておき一気に剥がすという作業で、ちょっと目を離した間にヒートガンの先端部分は真っ赤に焼けてしまっていました。


取り出したマイカとセラミックペーパーはこんなコンディションでした
悪魔の顔みたいですね
右下に写っているのが新品のセットです

ちなみにマイカは雲母(鉱物)のことで、昔はストーブの覗き窓部分などあちこちで使われていました。


入れ替えて修理完了

マイカセットはヒーター交換時に併せて交換をと説明書に書かれていましたが、むしろ時折覗いてコンディションを確認し、劣化が認められたら交換した方が良さそうですし、少なくともそうしていれば今回のようにヒーターまでダメにしてしまうことは避けられると思います。

スペアのセットへ一組追加しておきました


ドライヤーと比べると風量は少なく、消費電力も低めなのですが、その熱量たるや比較にならないくらいです。
言い換えれば、ドライヤーってどうしてもっと消費電力を抑えられないの?というのが率直な疑問です。

年度末、組織改正などで剥離業務が増えますが、これで準備万端整いました。

  

Posted by 電脳工房 at 18:00Comments(0)工作室