2020年02月29日

続・アルコールの話し


前回、カッティング部門でのIPA(イソプロピルアルコール)について触れましたが、アウトドア・防災部門にもアルコールがあります。

続・アルコールの話し


Trangiaの アルコールバーナー TR-B25 などで使う燃料用アルコールです

これを使って脱脂や接着剤の除去を試みてもほとんど効果はありません

主成分はエタノールとメタノール
何だか似たような名前ですが似て非なるものです

ガソリンの代替燃料としてバイオエタノールが使われるケースが多いのですが
メタノールはより燃料に寄った物

エタノールが穀物などのでんぷん質や果物などの糖質を発酵させて作るのに対し、メタノールは天然ガス・石炭・バイオマスなどから作られますので特性が違っても不思議ありません。

続・アルコールの話し


メタノール95% エタノール4% 水分1%

続・アルコールの話し


メタノール76.6% エタノール24.4% イソプラパノール0.3%
※100%にならないのですが、以前気が付いたものの、それっきりになっています。^^;

ちなみに、TR-B25で同時に燃焼比較をしたことがありますが、上の方が赤火が多いかな?という印象があったものの
火力や燃焼時間はほとんど差がありませんでした

エタノール率が高いほど価格も高い傾向にありますが
実用面だけ見だときエタノール率を上げる必要を感じません
どうしてなのでしょうね
…と、ずっと前から気にはなっているんですけれど。

ちなみに、イソプロピルアルコールも普通に燃焼しますが、かなり赤い炎になります。

イソプロパノール=イソプロピルアルコールと同様

エタノールはエチルアルコール
メタノールはメチルアルコール
とも呼ばれています

メタノールを誤飲した時の致死量はエタノールの1/10
イソプロパノールの1/2より更におっかないアルコールです

毒性が高いので用途はもっぱら燃料となるのですが
戦後は酒税の関係でエタノールとメタノールを混合し
メタノールの方が低温で揮発するのを利用して分離し安い酒(密造酒)が作られていたそうで
分離に失敗したとか
何時の時代も何時の世にも居る悪い奴らが
それを承知で販売するとか
(そもそも密造する段階で悪い奴ですけれど)
メタノール混じりの酒が出回り失明してしまう人が後を絶たず
「バクダン」と呼ばれたり
「目散るアルコール」と呼ばれたそうです

色々名前が出てきましたが、どれが危ないの?を思い出す時は、「目散る」=メチルアルコール/メタノールということで。

空き缶を使ったアルコールバーナー自作などで燃料用アルコールも身近になりましたが、お子さんの誤飲には呉々もお気をつけください。
また、気軽に使っている方も多いのですが、室内・テントやスクリーンタープ内での使用時に事故があると、他の燃料より消火が困難で延焼し易いのでとても危険です。

どうぞ気を付けてお楽しみください。


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Posted by 電脳工房 at 07:00│Comments(0)カッティング雑記帳
 
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