2023年09月26日

新潟(能生)のカニの話し


釣りも鮮魚もトホホだった一行は、このまま手ぶらで帰るのも残念なので、上越の鮮魚店でカニやイサキを買って帰りました。

そして、山盛りされていたリーズナブルなとちお油揚げ(笑)

さてそのカニですが、並べられていた物はどれも北海道産の物、一度も冷凍されていないという親父さんの言葉を信じて数匹買い求めました。

確かに凍らせていない感があり、塩味はかなり控えめ。
冷凍されたカニは持ち上げて重い物を選んで買ってきても、実入りが良いのではなく甲羅の中の水が凍っているだけ、しかもその水でミソまでシャバシャバになってしまい台無しなんてことがあります。
紅ズワイはズワイに比べて身の味は落ちるのでミソが楽しみ。そんな物を買ってしまうとガッカリなのですが、北海道産のそれはミソもたっぷり入っていて楽しめましたし、何よりカニを掴んだ手が思っていたほど臭わない。

塩気が多めの能生のカニは、ビールとの組み合わせが最高ですが、カニの味をしっかり堪能することができました。

さて、能生のカニですが、売り場は不公平が無いようにローテーションしているそうで、きちんと名前を憶えていないと前回サービスが良かった場所へ行っても空振りしてしまいます。

夏の観光シーズンピークは、テーブルが足りず緑地帯でカニを頬張る姿を目にするくらい大盛況になるのですが、解凍が追い付かなかったのかシャリシャリしたカニを提供された事があります。

新潟(能生)のカニの話し

私のお気に入りは、ちょうど港に船が停泊していた伝宝丸さん。
今にして思えば行き当たりばったりで購入してばかりでしたので、しっかり覚えていたらそんな事も無かったのかもしれません。

ズラっと軒を並べている販売所で、1996年に腸炎ビブリオ食中毒が発生しました。
詳しい説明は こちら ですので、興味がある方はご覧になってみてください。

要約すると共同の冷凍庫が繁忙で開け閉めが多く、それが原因で食中毒が発生したようで、それ以来しっかり冷凍し、塩味が強めになったようです。
知人に先日いただいた時、ちょっとしょっぱいかな?と思ったのですが、元々我が家は塩味がかなり控えめなので余計にそう感じたのでしょうし、酒飲みには良い案配だと思います。実際ビールがいつもよりずっとすすみましたので、好みではありますけれど。

塩分を好む原因菌は、温度が15度以上の環境下で増殖し、その速度は他の菌と比べるとおよそ2倍にもなるそうですので、持ち帰る際は温度管理にも気を配らないと痛い目に遭ってしまいます。
また、真水に弱いので水でさっと洗うと良いそうです。
スーパーなどで閉店時刻が迫った頃、赤札になっている物を見つけて買い求められた際は、さっと洗うとより安心して召し上がることができそうですね。

ところで、何でこんなにカニの話しを熱く語ってしまうのかですが…

昔は道路沿いで軽トラに幌を張った車でカニを売っている姿をしばしば見かけました。
父がそれを買って帰り、兄弟三人と母で分けて食べたその晩、母が顔の半分が青ざめて体調を崩してしまいました。詳しくは聞いていないのですが、腸炎ビブリオ食中毒ってやつだったのかもしれません。

それ以来、私の実家の食卓にカニが並ぶことがなくなり、大人になって自分で購入できるようになってから、大ブレイクしてしまったという感じです。

ということで、長々と書きましたが

酒のみは塩分やや強めの能生のカニ
カニの風味をしっかり味わうなら上越の鮮魚店で北海道のカニ
安心・安全なさっと水洗い

という話しでした。


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Posted by 電脳工房 at 06:00│Comments(0)美味い物
 
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