2019年07月15日

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い









LOGOSの氷点下タイプの保冷剤は

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


LOGOS 倍速凍結・氷点下パック

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


LOGOS 氷点下パックGT-16℃・ハード

があります。以降、倍速/GTと表記します。

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


好評を博したGTですが、他社類似品の出現で、凍結速度の点でハンディを負う事になり、満を持して倍速をリリースしました。
これまで40時間前後掛かっていた凍結時間を、半分の20時間に短縮した製品です。

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


更に、商品説明を見ていくと、従来品に比べマイナス温度帯の持続力が、約16%UPという文字と共に、こんな表が出てきます。
従来品というのはGTのことです。

凍結時間が短くなり、マイナス温度帯の持続時間が長くなれば、数百円の差など構わず倍速一択ですし、実際に倍速は圧倒的な人気です。

けれど、実際に使って見ると、GTの方が氷の融け具合だとか、持続力だとか、あらゆる面で勝っている気がしてなりません。
この表は一体何なんでしょう?

表をしっかり見るとなるほどという感じです。
空のクーラーボックスへそれぞれ入れ、表面温度を計測しただけなのですから。
前の投稿でも触れましたが、空気を幾ら冷やしても質量が無いので冷気を蓄えることができず、GTは全力で冷やそうとする分不利になります。
実使用では、質量が高い氷やペットボトル飲料を入れているので、GTの方が持続力があるように感じるのも道理です。

ところで、保冷剤というのは成分のほとんどが水ですので、0℃で凍ると思ってしまいがちですが、実際に凍り始めるのは-5℃あたりからです。
産業技術総合研究所さんのホームページに解りやすく書かれていますので、興味がある方はご覧になってみてください。
水以外の成分で特性を変えることが出来るので、保冷剤というのが奥が深いですし、そういえば、氷や0℃タイプの保冷剤しか使っていないのに、高性能なクーラーボックスを使っていると、お肉などが凍ってしまうことがありますが、タンパク質や脂質を不純物とするならば、何の不思議もありません。

それでは、凍らせたときの表面温度は?と問われた時の答えも、0℃ではなく冷凍庫の庫内温度が答えになります。

従いまして、庫内温度の影響を受けず、安定した時の表面温度温度が、0℃タイプだったり氷点下何℃という表示に使われているようです。

上の表も、-20℃以下で凍結させてくださいという商品説明の通り、冷凍庫の庫内温度であろう-20℃からスタートし、GTの濃い線は-16℃あたりから横這いになります。氷点下パックGT-16℃の名前の通りですね。

おや?

お気付きになりましたよね。倍速の薄い線は、GTより少し上の位置で安定しています。

実は、倍速は-16℃ではなく-13℃なんです。

以前投稿した記事で、アイスクリームがキープできる話題を取り上げましたが

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


そこにもGTを使えと明記されています。

倍速氷点下パック-16℃となっていないのはそういう訳で、メーカーとしてもあまり出したくない数字なのでしょう。

それでは、GTの方が良いのかといえばそういう訳でも無く、何を言っても冷却時間が短いのは使い勝手が良く、全力で冷却しようとするパワーが若干薄れることで、実使用においては、日帰り程度の利用ではGTとの差はほとんど感じません。

LOGOS以外のメーカーにも、0℃タイプと氷点下タイプの違いを訪ねたのですが、しどろもどろな回答が多く、中にはご予算あれば氷点下タイプをという回答があったりで、正直言いましてLOGOSから得られた回答が一番真っ当でした。

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


氷点下タイプは、どれもGTや倍速と同じ特性です。
全力で冷やそうとする分、エネルギーの消費も多く、0℃タイプの保冷剤との併用、氷やペットボトル飲料を入れておくと、メリットを最大限に活かすことができるのですが、それをきちんと説明しているメーカーは少な目です。
これも数少ないメーカーの一つですが、保冷力UPではなく、保冷の持続力UPとすべきところでしょうね。

保冷剤解説 (7) LOGOSのGTと倍速の違い


商品の説明に至っては簡素な物です。
LOGOSの実績と商品説明に乗っかっている気がしてなりません。

LOGOSの揚げ足を取っているわけではなく、LOGOS以外にきちんとしたデータを出している所が少ないといえ、私感ですけれど

選ぶならやっぱりLOGOS(ロゴス)!


氷点下タイプと0℃タイプの保冷剤、違いはお解りいただけましたでしょうか?
冷却能力や持続力に今ひとつ満足できていない皆さんは、買い替えではなく買い足しで氷点下パックをどうぞ!



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Posted by 電脳工房 at 12:00│Comments(0)アウトドア用品
 
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